建築系フリーソフト紹介
某サイトにあったものを許諾を得て移植しています。今後内容を精査して更新していきます。
(2024年11月12日更新・2022年7月22日更新分を移植)
CAD・BIM
JWW
言わずと知れた住宅や小型建築を行う業務にもかなり普及しているフリーのCAD。実務で使用するのに十分な性能と扱いやすい操作が人気です。
2015年1月に約3年ぶりのバージョンアップを果たしVer8になりました。2016年2月にも久々のアップデートがありました。
2017年5月にVer8.03aが発表になりました。従来のVer8系で不評だったDirect2Dが安定してきました。2019年5月にVer8.10が公開されています。時代遅れになりつつありますが、まだまだ必須のソフトウェアです。2020年秋にVer8.2が公開されるもバグフィックスに苦労されているようですが、また1つ進化しました。
DraftSight →フリー公開が終了します。年1万円くらいなので、非常に安価で使う事が出来ます。
計算機能が充実しているJW_CAD風CADです。構造系に強く、鉄骨部材、鉄骨継手リスト・鉄骨仕口部作成コマンドを装備しています。また木造の壁量計算コマンドも標準搭載していますので意外と使えます。
nanoCADのフリー版。無料で使えるながら、使用期限や保存できる期限などがないため、仕様が変わらない限り、使い続けることができます。ホームページは英語で、インストールには、アカウントの登録などが必要です。CADとしては、AutoCAD互換CADに分類されます。
オープンソースの2DCAD。日本語の文字コードが化けるので日本ではあまり使い勝手が良くないです。ネット上に情報も多く、CAD開発者や、日本語利用が不要な方にはお勧めです。
AutoCAD互換CADとして名高いBricsCADの30日間無料体験版に付いてくる簡易3DCAD。DWGの読み書きができるのが大きいです。3Dで簡易なモデリングをするのに向いています。Shapeの機能はメーカーホームページによると「無料、影響、チャージなし」のようなので、BricsCADの体験と同時に、Shapeの使い心地を試して見ると良いと思います。
AutoDeskのWEBアプリ。図形を組み合わせることで、3Dの表現をする。どちらかというと3Dプリンター向けの簡易3DCADで、無料で使う事ができる。
間取り作成ソフト
住宅建築設計用ソフトB-MOSで有名な株式会社ハウテックの公開している無料で利用できる住宅間取りソフトです。室内の3Dパースまで描ける本格的な物です。屋根や壁量診断などの機能を加えたEXも低価格で販売されています。比較的古いソフトですが。Win10にも対応しています。
3Dパース
数年前までは仕事でも無料で使えましたが、今ではビジネス用途では制限されています。とはいえ、操作に慣れてから仕事導入時に本体を買う、というような柔軟な運用ができます。操作性も良く建築との親和性も高いし、書籍もたくさん販売されています。最近のバージョンはBIMなどにも力を入れています。長期的に購入を視野に導入してみるといいでしょう。そして現在は無料版についてはWEBアプリ化しており、インストールしなくても使えるようになりました!!便利です。
建築パースなどで定評のあるForm・Zの無料版Form・Z freeが2015年10月に登場しました。SketchUPの無料版(make)と異なり、業務でも無料で使えます。機能限定が多いですが、3Dプリンタの出力など様々な業務に使えます。DWGの入力にも対応しています。ネット上に情報が少ないのですが、非常に有用のソフトで、有料版で高価なproだけでなく、比較的安価なjrもありますので、まずはfreeで慣れてから、機能不足になったら購入、というのもいいと思います。
グラフィック
オープンソースの画像処理ソフトで、高機能で有名です。Photoshopみたいなソフトです(操作性は全然違いますが)。写真編集なども得意としておりインストールしておきたいソフトの1つです。
illustratorのような、ベクター系のドローソフトです。フリーソフトです。多機能ですし、Windows、Mac、Linuxなどのクロスプラットフォーム対応です。DXFやEPSへのエクスポート機能を搭載しています。
有料のCanvaプロは、非常に高機能ですが、無料版でもチラシの作成などかなりの機能を使えます。豊富な素材データも魅力です。illustratorほどではないにしろ、インストールせずにWEB上で作業ができるので、非常に重宝します。
ビューア
Susieというビューアソフトのプラグインですが、多数のビューアで対応しています。DRA-CAD Susie プラグインは、対応CADが少ないDRA-CADのファイルはもちろん、JWWやDWGといったメジャーなファイルの閲覧もできる優れものです。対応ビューアに組み込んでお使いください。
構造計算ソフト
構造計算ソフト会社のストラクチャーが公開している旧大臣認定プログラムの流れをくむ、RC造、S造、SRC造の一貫構造計算ソフト。もちろん業務にも使えます。サポートが必要な場合はProfessiional版を購入しましょう。
操作性は意外に良好です。サンプルも付いていますので、初めて構造計算に挑戦!と言う場合に試してみると良いでしょう。
Windowsタブレットで10つの二次部材の計算ができます(初期は9でしたが擁壁が追加された)。計算のみですが無料で使えます。タッチ操作で構造計算というところに近未来を感じさせます。
立体の応力計算を変位法で行うフリーソフト
フリーストラクチャー7.1の平面骨組みをiPhone用に作り直した物。実際使えますし、PC版にデータを移行することも可能です。
同じくストラクチャーの2次元応力解析のソフト。かんたん応力計算の後継。意外に便利です。最新版では材端の回転バネが利用できます。構造力学の勉強に是非!
こちらもストラクチャーから。平板の曲げ応力を有限要素法により計算するプログラムです。フリーストラクチャー付属のものを簡略化し使いやすくしたものです。
かんたんシリーズの三番目は2015年3月に発表。振動解析です。直列質点系で非常に扱いやすいです。最大30という質点数なので通常利用では十分です。ビルディング・エディタのデータを取り込めるのもポイントです。
代表的な地震波3つも付属しています。
名城大学で公開している3次元の構造解析ソフト。本格的な仕様のうえ、PDF解説も豊富に用意されています。実務では使ってはいけないそうですが、非常に良い学習ツールとなります。マニュアルPDFも、学習に向いた物が多数ダウンロード出来ます。
木造住宅 倒壊解析ソフトウェア。グラフィックがきれいで、無料で使う事が出来ます。入力データの作成が大変なのですが、ギャラリーを見る限り、かなりリアルな倒壊アニメーションが作成できます。
2015年に入力ソフトが公開されてデータを作りやすくなりました。プレカットデータのCEDXM形式のデータを読み込めます。CAD(アーキトレンド)などでも出力できる形式なので解析モデルを作りやすくなりました。2021年にバージョン5発表。さらに高機能になりました。
ストラクチャーの構造計算の実務者のための情報をまとめたPC版のデータブック。iPad版も公開されています。
WEB上でできる簡易な構造計算。建築構造技術者のメモらしいが、スクリプトでブラウザ上で計算できるものも
建築用フリーソフト・シェアウェア(株式会社フォルム・デザイン研究所)
鉄筋コンクリートやボックスカルバート、階段等の有用なExcelシートを公開してくださっています。
これ簡単!ベタ基礎接地圧検討
これ簡単!地盤耐力算定(これ簡単!ツール)
フリーソフトを公開してくれているサイト。他にシェアウェアでN値計算、壁量偏心率検討など公開しています。
Retaining WALL(擁壁の構造計算ソフト)
逆T・L型の鉄筋コンクリート擁壁の構造計算ソフト
壁式鉄筋コンクリート造の構造計算ソフト。無料で標準機能を使う事ができる。断面計算を行うには、同社のRCチャート8シリーズが必要(USBプロテクトタイプ)。
2023年秋発売の最新の構造力学問題集!建築士試験や実務の基礎能力の習得に
環境・省エネ(WEB JAVA Script)
木造住宅のUA値計算の略チェック。素早くチェックできます。
住宅等の居室の採光をチェック出来ます。
OFFICE
MS-OFFICE互換のオープンソースのオフィスソフトです。OpenOffice.orgから派生され、現在はこちらが主流です。ワープロソフトの「Writer」、表計算ソフト「Calc」、プレゼンテーションソフト「Impress」、データベースソフト「Base」、ドローソフト「Draw」、数式編集ソフト「Math」、グラフ作成ソフト「Charts」等が含まれています。有料でもデータベースを含む物は珍しいです。
互換性がそれほど高くはないものの、Word、Excel、PowerPointのファイルを読み書き出来ます。
開発系
AFsoftさんのDelphi6の頃の力作連載。CADを作るときのエッセンスを細かく説明しています。Delphi6のコードも掲載されていますので、無償版Delphiである程度利用できると思います。
JavaScript系
JavaScriptソースで設計に便利なものを紹介します。
構造計算のJavaScriptソース(株式会社ストラクチャー)
H形鋼や角形鋼管・円形鋼管やRC梁・柱の断面計算、および平面骨組みの応力解析のJavaScriptソースを公開してくれています。旨く組み込めば、ホームページで活用出来たり、スマホアプリ化したり・・・夢が広がります。Pythonのコードも公開されています。入出力にExcelふぁいるを使用しており実用性が増しています。
スマートフォン・タブレット
スマートフォンやタブレット(主にiOS・Android)の便利なソフトを紹介します。
JWWの図面をiPhone iPadで見るアプリ。便利だが無料版では大きなファイルを開くことができない。まずは無料版でお試しすることをお勧めします。距離測定や面積算定も可能などビューア+αといった感じです。
電子小黒板を画面に付加できるスマホならではのカメラアプリ。更に高機能な有料版もあります。
おなじみ、凸版印刷のデジタルカタログシステムで配信される企業向けカタログを閲覧できるサービスというかアプリ。建材系が充実しているので、タブレットなどでカタログを手軽に管理できるのがウリ。タブレット内部にもカタログを保存できるので重宝します。
スマホ・タブレットで簡単に骨組み解析できるアプリ。門型ラーメンや方杖付きフレームなどを電卓と同じくらい手軽に解析できます。またデータを電子メールで送れば、ストラクチャーのフリーストラクチャー7で読み込むこともできます。
iPad用。建築構造計算に関わる各種情報を一つにまとめたいわば虎の巻のような便利なデータ集。
iPhone ProなどLiDARスキャナを搭載しているものだけでなく、ノーマルのiPhoneでも方式は違えどスキャンが可能な3Dスキャンアプリ。無料のアプリの中では非常に評判が良い。
WEB・WEBアプリ・有用ホームページ
任意の2つの場所を同スケールで表示する地図サイト。建物の規模感などを自分が知っている建物と比較したり、計画するときに便利。
昔の地図と今の地図を比較出来る。その地域に何があったかを調べられる。計画時点での地盤の強弱などを推定するのに使える。
ジャパンホームシールド株式会社の膨大な地盤調査データから地耐力の推定がしやすく色分けされている便利な地図サイト。他の情報と切り替えもできるので便利です。
2つのPDFファイルの比較でテキストベースで変更点を指摘してくれる優れたWEBアプリ
AI
お馴染みの会話型AI(AIチャットサービス)です。人間の会話のように尋ねると答えてくれる便利なサービスです。無料で使えるのは3.5で、若干古いものです。有料のものは、最新のデータになって精度も上がっています。
Googleの画像生成AI「ImageFX」のページ。他にもMusicFX、VideoFX(準備中)がある。現在は無料で使える。Googleのアカウントで手軽にできるので、一番初めの画像生成AIとしてお勧め。基本プロンプトは英語。
GoogleのAIツールで、アップロードした文章、PDFなどからAI技術によって情報検索を効率化するツール。データを指摘できるので、不要・不確かな情報を除いてくれるので精度を高めることができます。Gemini1.5Proを搭載しています。
歌詞を入力して、曲調などを指定すると作曲し、伴奏をつけ、歌まで歌ってくれるAI音楽生成サービス。無料でも作れますが、商用は有料。
2024年11月12日更新
2024年10月23日更新
2024年7月4日更新 AIを追加
2024年6月4日更新
2024年4月9日更新
2023年10月27日 前ページより、移転引継ぎ(許諾済)
2022年2月8日更新
2021年1月7日更新
2020年12月25日更新(ストラクチャー関連を整理)
2020年4月16日更新
2020年1月5日更新(WEBサイト・アプリなど)
2019年12月11日更新(Draftsight削除)
2019年5月6日更新(追加 macadホームページ位置更新)
2019年4月5日更新(JavaScript系追加 リンク切れなど整理)
2017年10月27日更新(スマホ・タブレット追加)
2017年10月1日更新
2017年7月21日更新
2017年2月21日更新
2016年11月24日更新
2016年7月6日更新
2016年4月11日更新
2016年1月22日更新
2015年11月21日初版公開