個人住宅の省エネ計算の展望
2025年の個人住宅の省エネ義務化の話題は日増しに増えています。外注すれば良い、と考えるかもしれませんが、仕様変更が多い木造2階建てにおいて、すべて外注で行うのは非現実的です。そこで、自分で行うという選択肢がでてきます。その方法について書かせていただきます。
標準計算法と仕様基準
結局2つの方法が残りました。国としてはいろいろなケースを試して、この2つに絞ったのだと思います。仕様基準は、計算を行うことなく省エネ基準に適合するかを判断できるものです。標準計算法は、計算により出す方法です。
計算方法について
手計算(Excel等)
自分で図面を書いて、面積を拾ってExcelに入力する方法です。それほど難しくないので、大量に省エネ計算をやるということでなければ、一番現実的で安価です。部材なども自由に選べますし、設計自由度も高いです。必要なのは、インターネット環境と、ExcelとCADになります。
LIXIL省エネ住宅シミュレーション
LIXILのWEBアプリで、無料で使えます。非常に利便性がよく、LIXILの窓を使わない人にもお勧めできます。もちろんLIXILの商品を利用するなら、豊富な商品を選択するだけで熱性能値がでますので便利です。面積などはCADで拾います
YKK AP住宅省エネ性能計算ソフト
窓で有名なYKK APのソフトです。無料で使う事ができます。プルダウンで商品を選ぶだけで熱性能値を入力できるので、非常に省力化できます。YKK APの窓を使う場合にお勧めできます。面積などはCADで拾います
HOUSE-省エネ
ビルなどの省エネ計算ソフトSAVE-建築で有名な建築ピボットから出ている、個人住宅向けの省エネ計算ソフト。木造住宅オンリーのものが多いのですが、このソフトは、混構造、鉄骨造・RC造など木造以外の木造住宅も計算できるのがポイントです。CADライクなユーザーインターフェイスで平面図を手軽に入力できるのがポイント。ただ複雑な外壁面など拾う機能などがなく、若干とっつきにくい。
M-draw / A-repo4
自社で省エネ計算の受託も行っているイズミシステム設計の省エネ計算ソフト。2種類あり、M-drawは、必要情報を一元管理し必要書類を作成するソフト、A-repo4は、面積拾いと根拠資料作成を同時に行えます。どちらも比較的高価です。
ARCHITREND 省エネ
建築CADの大手 福井コンピュータアーキテクト株式会社のARCHITREND ZEROには、省エネ関連のオプションが多数あります。同社ユーザーなら作った平面図などから、省エネ計算が簡単にできるのでお勧めです。ただ複数のオプションがありますので、自分の欲しい機能をきちんと見定めて大入する必要があります。