老舗の構造計算ソフトメーカーの東京デンコーより、2023年末に発表になりました。木造構造計算ソフトの木三郎6です。
東京デンコーといえば、一貫構造計算ソフトの老舗で、独特のネーミングが特徴的でした。特に壁麻呂(壁式RC造構造計算ソフト)は、名前がユニークなだけでなく、多くのシェアを持っていた時代もありました。古くから評定プログラム、大臣認定プログラムを取得していた信頼あるソフトメーカーです。
近年では、木造構造計算ソフト並みの機能を持った木造耐震診断ソフト「安心精密診断2012」や、ツーバイフォーの構造計算ソフト「2×4壁式」などが有名です。またCLT専用の構造計算ソフトも出したりと、他のメーカーに比べて木造にかなり力を入れています。
その東京デンコーでは、在来木造でも木三郎4という高機能ソフトを2014年にリリースしています。当時では珍しい木造4階建てに正式対応した木造構造計算ソフトで、ルート3にも対応していました。ゾーン解析によるスキップフロアの解析もでき、いまもなお高機能構造計算ソフトとして君臨しています。
その後継が木三郎6です。名前の通り6階まで対応します。ペントハウスを入れると7層ですね。すごい!中高層木造に取り組むには必須のソフトですね。出力帳票も木造の一般的な帳票に似て読みやすいのでお勧めです。ただし木三郎4のウリでもあった、ゾーン解析は削除されました。
定価は80万円、メンテナンス料は年5万円とかなり高いです。ただ他社では木造のこのクラスの専用ソフトは皆無であり、唯一無二の存在として売れると思います。
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