フリーソフトの木造壁量計算ソフトに期待!

こんにちは。

2025年の4月に建築基準法が改正され、木造2階建ても構造の審査が始まります。当初従来の内容を審査するだけと思われていたのですが、計算方法も一気に変わって従来のソフトはほぼ利用できません。

決まった時期や、より複雑化したため従来のように無料で使えるフリーソフトは皆無な状態ですが、期待できるものも出てきました。ネット上で集めた情報です。

申請丸 Ver.2

今後は無料かはわかりませんが、以前からあった壁量計算ソフトで改正法に対応したようです。現在は無料でダウンロードでき使えるようです。

書籍の付録についていたこともあるので、今後期待大です。インストールして使うタイプです。詳細な解説書がついていることも。

壁量計算・4分割法・N値計算ができます。また準耐力壁にも対応しています。グリッドはX方向19pY方向27pまで対応していて、柱数などの制限もあります。

木造技術者SNS・資料室

sk-calc20

旧法でも人気があったソフトですが、現在β版が無料で公開されています。おそらく無料のままいってくれると思います。きいぷらんという木造専門構造設計事務所が公開しています。今後完成が楽しみなソフトです。壁量計算もできますが、どちらかというとN値計算よりのソフトです。動作条件は別途Microsoft Excelが必要になります。グリッド数はXYとも200通りまで可能で、それなりの大きさの物件が検討できます。2025年3月頃正式版を公開予定のようですが、5月現在まだβ版のままです。

4号特例縮小対応版、画面クリックで簡単、軸組計算、壁量計算、N値計算のフリーソフトsk-calc
2025年4号特例縮小対応のβバージョンを公開しています。軸組計算、壁量計算、N値計算を行うフリーソフトsk-calcの紹介ページ。平面グリットをクリックで簡単操作。建築基準法施工令46条に基づいた筋交い計算およびH12年建設省告示第146...

壁量電卓

改正法のために開発された新顔。HTML+Javascriptで開発されているため、ブラウザで簡単に利用できるのがポイント。現在Ver.2が公開され無料で使えます。現在、2階建ての壁量計算・4分割法までが可能になっています。他のソフトよりかなり簡略化している反面、グリッド幅を自由に追加・削除・変更など柔軟でフリーソフトの中では複雑な建物の検討ができることが強みです。書いてはいませんが、XY50通り程度まで計算できるようです。

もともとは、計画時に建築士団体の支部会員に無料で使ってもらおうという趣旨で作られたため、厳密にいうと壁量計算ソフトではないのかもしれませんが、現在、南部支部版(一般には非公開)では、壁量計算・四分割法の検討が可能となっており、簡易ながら帳票の出力にも対応しています。今後も機能拡張していくようなので、期待できます。一般向けは広告ウェアとして公開されています。

Ver.1(3月末)で平屋壁量、Ver.2(4月中旬)で2階建て壁量と急ピッチで開発が進んでいます。Ver.3で2階建ての4分割法に対応しました。N値計算法も追加で開発されているようです。フリー版でどこまで機能追加されるのか、要注目です。

壁量電卓 2025年4月 建築基準法改正の木造住宅の壁量計算に
2025年4月の4号特例縮小(建築基準法改正)は、ただ単に壁量計算を審査されるというだけでなくルール変更も多く、既存の壁量計算ソフトも使えなくなります。また手計算でやるにも、プランニング段階で素早く壁量を検討したい、との声に応え「壁量電卓」...

コメント