昨年はミニPCがブレイクした年でした。従来省電力で超小型のPCは低性能に決まっていました(違うものもありましたが)。Celeron搭載で、メモリも少なかったです。だからこそ省電力で小型化出来たのですが。以前はスティックPCという更に小さな物が売られていました。
2015年にはエプソンからスティックPC「Endeavor SY01」が発売されました。画期的と言われましたが、すぐに売れなくなり最後はたたき売り状態でした。本体のみの価格は1万8千円と破格の低価格PCでした。なぜ売れなかったのでしょうか?
私も買ったから分かるのですが、低性能過ぎて使い道が無かったからです。当時はWindows8.1の時代でした。あまり評判のよいOSでも無かったのです。私は後にChromeOSのクローンを入れて実用化させようとしましたが、それでも厳しかったので使わなくなりました。CPUのスペックで言えば、
SY01のインテル® Atom™ プロセッサー Z3735F(1.33GHz)のPassmarkは
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最近のN100の場合、
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と約10倍の差があるので当たり前といえば当たり前です。またSSDではなく遅くて容量の少ない、32GB eMMCで、メモリも2.0GB(PC3L-10600 DDR3L 1333MHz SDRAM)ですからねえ。さすがにChromebookでも採用したくない低性能です。ちなみに私が使っているHP Chromebook14aは、Celeron N4500でメモリ4GB、eMMC64MBですが、このパスマークも
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です。それくらい遅かったのです。私はもう一台Windows10のCeleron N4500機を持っていますが、こちらはアップデートを除けば、WEB閲覧、WEBアプリの使用、軽量な建築系ソフトの使用は快適に行えます。恐らくこの世代のCPU+SSDならWindowsでも実用になってきていると思われますし、事実N100などの前世代のCeleron N5095でも、十分に実用性が高かったのも事実です。なのでそれより性能が高いN100などが、ブレイクするのもわかります。2万円程度で買えるので、それこそ昔のスティックPCと同等です。やはり価格ではなく、使えるか?が大切だと思います。
ただ、 Z3735Fは性能が低かったのは事実ですが、TDPがなんと4Wです。N100も6Wですからソレよりも低いのです。もっとも6Wで全然性能が上なN100を誰でも選ぶのは当たり前の話です。大きさの違いはともかく、実用性が高くて安くて電気代も安いのだから売れるのも当たり前ですな。
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