おはようございます。
N100のミニPCの大ヒットで、ミニPC界隈?は大いに盛り上がりました。N100は実用的ながら2万円を切るくらいの価格でミニPCが手に入るわけだから、そりゃそうだろうと思います。
しかしあれから数年がたち、後継機種も出てきました。そしてミニPCもう一つの立役者であるAMDのRyzenシリーズも低価格化、進化が著しいです。一般的にRyzenのほうがN100より高いですが、性能が二倍以上あり、今後を考えると非常に悩ましいです。また上位機種は10万円を超えるとはいえ、一部デスクトップを凌駕する性能を持っていて,コンパクト、省電力という価値もあり、こちらも悩まししいです。今回は、RyzenシリーズのミニPCの選び方の基本となる考え方を整理します。
まず、Ryzenの3000番台・4000番台です。さすがに古いし、性能的にも厳しいし販売している機種も少ないです。N100の上位機種でもいいかな~と感じてしまうレベルなので、とりあえず除外と考えて良いでしょう。4700Uなど性能的にまあまあな機種があることはあるのですが、次に紹介する5825Uが激安になっている状況下であえて選ぶなら3万円を切る場合に限るでしょう。
5000番台もかなり古いですが、結構販売されています。特に5825Uは多いですね。この機種はRyzen 7シリーズで、8コア16スレッドと上位機種と変わらず、省電力性も高いので、今からでも十分戦力になります。しかも16GBだけでなく32GBも選べるうえ、安い物は3万円台、32GBでも6万円台で買えるのでお勧めです。これから次世代のRyzenは、グラフィック性能が飛躍的に上がり、AI機能など追加はありますが、それ以外の性能の上昇は緩やかです。グラフィックやAIをそれほど重視しないなら、Ryzen 7 5825U搭載機はお勧めです。

6000番台は、Ryzenシリーズでも完成度が高いうえ、7000・8000シリーズとちがってわかりやすいので買いやすいです。6000番台後半は特に完成度が高く、性能も折り紙付きですので、特にお勧めです。価格も32GBタイプは、Ryzen 7 5825Uとそれほど変わらないし、Oculink付きのものもあります。Ryzen 9 6950H等の内蔵グラフィック(GPU)が、Radeon 680Mのタイプは、グラフィックも高速で、ゲーム以外であればかなり実用的です。CAD等でも意外と使えます。また680MならAV1コーデックのデコードにも対応しているのが、5000番台に比べての優位性でもあります。6万円台で買える機種も多く、一番お勧めです。


7000番台は、悩ましいです。型番毎の性能差・世代差が大きく見分けにくいです。幸いミニPCではそれほど出回っていないので、きちんと調べて買うことは必要ですが、大きな問題になりません。お勧めは高性能タイプのRyzen 7 7840HSや7940HSです。性能が低いとはいえAI用のNPUも搭載ですし、AV1のデコード、エンコードにも対応していて最新のCPUに引けを取らない性能です。グラフィックもRadeon 780Mなので680Mよりも高速です。7640HSは、性能的に一段下がりますがminisforumなどから低価格機がでているので、価格次第ではお勧めです。7640HSは5万円台もありますから、6000番台と競合してきます。性能的には似たレベルなので、価格次第かと思います。


8000番台は、比較的新しいですが、7000番台の高性能機とほとんど性能が変わらない部分があります。Ryzen7 8845HSやRyzen9 8945HSなどは高性能ですが、基本7840HSや7940HSと変わらず、AIが少し性能が上がっただけです。といっても昨年末から今年にかけて魅力的な機種が多数販売されているので良いです。しかし価格も8万円~13万円と高額です。この価格になるとノートパソコンでも魅力的なものも増え、ミニタワーのパソコンも視野に入ります。あくまで性能がある程度あり、拡張性はそれほど考えず、コンパクトさを求めるなら購入の価値があります。高性能なので冷却性の高い、品質の良いメーカーから買いたいものです。8745H搭載機は安価です。AIを考えないなら選んでみても良いかもしれません。




セール中の商品も含めると、3万円台後半から10万円くらいの間なので、それなりに価格差はあるのですが、性能差はそこまでない感じです。しかしこれから買うならメモリーだけは最低16GB、できれば32GB欲しい所です。Windows11でも後半になればメモリ要求が厳しくなりそうですし、AIなどメモリ食いのソフトやサービスも増えそうですので。逆にAI専用のNPUはまだこのクラスでは性能が低く、ビデオカードの性能にはほど遠く及びませんので、考えなくて良いでしょう。必要と感じるならOculink搭載で外付けビデオカードを付けられる機種を選んで置いても良いでしょう。
コメント