AutoCADは、世界的にもシェアが高く、特にファイル形式のDWGやDXFは業界標準的な感じになっています。日本では住宅系ではフリーソフトのJWWのシェアが根強いです。そんなわけで、DWGとJWWのファイル互換性が高いことは、日本ではまだまだ重要です。当然操作性も。
日本では、低層住宅用の低価格CADはほとんど淘汰され、JWW一強でした。しかしその勢いもバージョンアップなどがあまり行われることがなくなり、機能アップもそれほど望めない状況になって変わってきました。そこでシェアを伸ばしているのは、AutoCAD互換CADです。AutoCADは高いし、BIM化も進んでいる今、わざわざAutoCADを買う(サブスクですが)意味があまりないのも事実です。
市場も大きいので、AutoCAD互換CADもたくさんの種類があり、各社しのぎを削っています。おかげで、低価格でそれらを購入して使う事ができます。その中でも評判が高いCADの1つにIJCADがあります。
基本的にCADの仕様上、AutoCADとJWWの完全互換は不可能です。しかし近いに越したことはありません。そこでAutoCAD互換の操作性に加えて、JWWのファイル互換を取り入れていくことは、日本において重要なことです。ただ難しいポイントでもあります。
IJCADは、そのような要望に応えているCADの1つです。AutoCADにできるだけ操作を似せつつ、、JWWのファイル互換性を高めています。軽快な操作性とサポートの充実、コストパフォーマンスの高さから、人気が出ています。JWWとの互換性があるのは、一番低価格なLTではなく、STD以上です。2024年2月より、メインの購入方法はサブスクリプションになり、12ヶ月版はJWWの読み書きがないLTで、29700円、あるSTDで39600円、上位版のPROで49500円となります。初期購入価格がないため、初期導入うしやすい反面、長期間使うと、割高になる可能性もあります。永久ライセンスの場合、LTは82500円で、メンテナンス料が16500円、STDで110000円、メンテナンス料22000円なので、どちらか悩みますね。
BIM時代にもCADは必要なソフトになります。できるだけ安くとは思いますが、やはりしっかりした継続性とサポートが欲しいものです。その際の上位候補になりそうなソフトの1つです。
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