GLOOBE 2024発表

国産BIMの福井コンピュータアーキテクトのGLOOBEが5月15日に発売されます。働き方改革を見据えた建設生産性の向上を実現!だそうです。年号方式なのに発売日が読めない福井コンピュータ系のソフトですが、ようやく発表になりました。

さて、建築系では建築基準法に順応して法規機能を強化したそうです。またRVTファイルの入出力やIFC4対応といった互換性を高めることに重点を置き、新たにWEBビューアを7月にリリース予定だそうです。もちろん無料というわけではなく、3Dカタログ.com有料会員のBプラン契約が必要だそうです。というわけで標準でできることのアップではめぼしい内容はなく、互換性以外はかなり期待外れです。トレンドのから考えて、木造機能の搭載や、画面描画の高速性が来るかな?と思っていましたが、両方とも特にアナウンスはありません。木造は同社はアーキトレンドシリーズがあるので、どうしても及び腰なのかもしれません。強すぎる建築CADを持っている同社ならではで、贅沢な悩みでしょうか?

とはいえ、RVTファイルの読み書きができるのは、普通にREVITとの互換性がアップしたことを意味し、大手での導入が増えているGLOOBEとしてみれば、更に選択される可能性が高まったことを意味します。IFC4も他のソフトとの互換性が高くなるわけで、やはり法機能を軸に闘っていくことを明確に示したバージョンといえます。

他社の値上げラッシュが続く中、恐らくそう遠くないうちに値上げに踏み切るだろうと思われるGLOOBEですが、とりあえず今回の発表では、買い切りもサブスクも値上げに踏み切りませんでした。リリースがこの時期にずれたことで、タイミングが今ではないとふんだのかもしれませんし、

確認申請をBIMで、という動きもあり、日本の法令に強く、ファイル互換性が高いGLOOBEは今後も伸びると思われますが、一本目のBIMと考えたとき、メーカーから答えは出ていません。どうしてもゼネコンや大手設計事務所のRevitユーザーが追加で買うような機能強化に努めているように見えます。それは建築ピボットのi-ARMなどでも同様に見えます。i-ARMとの価格差・機能差を考えると、機能差は圧倒的で、価格差はわずかということから、既に勝負はあったとみているのでしょう。

実際、既に単体の魅力は、他社に追いつきつつあるのだから、もっと勝負してほしいところ。何ならこのタイミングで値上げをして強気なところを見せてほしいところです。価格的に、値上げした他社とは明確な金額差がでたので、このバージョンでシェアを取りに来ている、とも言えなくもないので、ここは営業・宣伝を強めて他社の高価格に対抗して、小規模事務所のBIM普及促進に努めて欲しいものです。

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